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- 小笠原君(M2)が第一著者の『半導体表面のナノカーボン誘起エッチング特性』に関する論文がECS Journal of Solid State Science and Technology誌に掲載されました。
2022.04.05
小笠原君(M2)が第一著者の『半導体表面のナノカーボン誘起エッチング特性』に関する論文がECS Journal of Solid State Science and Technology誌に掲載されました。
燃料電池において、酸素還元(Oxygen Reduction Reaction: ORR)反応を担うカソード電極には従来、Pt触媒が広く利用されてきました。一方で近年、Ptの代替触媒として、C原子の二次元ネットワークから成るグラフェン系の材料(以降、ナノカーボン)が高い注目を集めています。ナノカーボンの原子構造を改質する多くの報告がある一方で、ORR活性を計測・評価する手法は、巨視的な電気化学測定に頼ることがほとんどです。私達は、ナノカーボンと接触した半導体表面が、酸素ガスを溶存する溶液中で選択的に溶解する現象に着目しました。そして、得られたエッチング痕を観察すれば、ナノカーボンのORR活性が単一シートレベルで可視化できるのではと考えました。この提案手法を検証するため、二種類のナノカーボンを用意し、古典的な電気化学測定と、Ge基板を用いた前述のエッチング実験の結果を比較しました。そして、定性的ではありますが、エッチング痕の深さがORR活性の高低を表す結果を得ました。
以上の研究成果はECS Journal of Solid State Science and Technology誌に掲載されました。
以上の研究成果はECS Journal of Solid State Science and Technology誌に掲載されました。
A. Ogasawara, K. Kawai, K. Yamamura, K. Arima
Nanocarbon-Induced Etching Property of Semiconductor Surfaces: Testing Nanocarbon’s Catalytic Activity for Oxygen Reduction Reaction at a Single-Sheet Level
ECS Journal of Silid State Science and Technology 11 (2022) 041001.