2024.03.04

劉念君(博士後期課程修了生、元JSPS DC2)が第一著者の「石英ガラスを用いたプラズマ援用研磨における単結晶ダイヤモンドの原子スケールの除去メカニズムに関する洞察」に関する論文がTribology International誌に掲載されました。

 本論文では、単結晶ダイヤモンド (SCD) 基板のプラズマ援用研磨 (PAP) における原子除去機構を、ReaxFF 分子動力学シミュレーションを用いてあきらかにしています。比較のため、Oラジカル照射の有無、およびO原子の酸化作用を考慮しない場合の研磨シミュレーションを行いました。 その結果、Oラジカルを照射すると、Si-O-C結合の生成とSCD表面におけるC-C結合の弱体化により、照射しない場合と比べてSCDの材料除去率(MRR)が大きくなる結果が得られ、PAPにおけるOラジカル照射の有用性が示されました。

N. Liu, H. Jiang, J. Xiao, J. Zhang, X. Chen, J. Zhu, J. Xu, K. Yamamura
Insights into the atomic-scale removal mechanism of single crystal diamond in plasma-assisted polishing with quartz glass